カルミアは一般就労が困難な方が社会復帰や一般就労を目指す就労継続支援B型事業所です。

就労継続支援事業所とは、障がいや心の病により一般就労が困難な方をサポートしながらお仕事をしていただく場所となります。座って行う手作業など、その人のペースで仕事を進めることができます。

多くのB型事業所は下請けの仕事が多いのですが、事業を立ち上げるに当たって、軸となるオリジナルの商品をカルミアで作りたいと思っていました。そこで珈琲の製造・販売を考え、“カルミア珈琲”を作ることにました。作業工程は誰でも取り組みやすいものです。それに珈琲の香りは心身をリラックスさせる効果もありますしね。

もちろん珈琲の製造だけではなく、利用する方に合った内容のお仕事を他にも多数ご用意しています。

カルミア珈琲は、手作業で豆のハンドピッキングをして虫食いや欠損、カビが生えていないかというのを1粒1粒チェックしています。品質が良いものだけを自家焙煎しているのが売りですね。豆の種類は４種類ありますが、どれもグレードの良いものを使用しています。

カルミア珈琲を購入してもらった売り上げは、全て利用者さんへ工賃として支給されます。工賃を受け取って自分も社会の一員だと思うことができ、少しずつここから社会と繋がりが持てるようになることを１番の目的としています。

珈琲はカルミア以外でも様々なところで販売させていただいています。ネットショップでも購入できます。一般就労を目指す方を応援したいと思って購入してくださることが多いですね。

カルミアでは、あなただけのオリジナルラベルも作ることができます。ギフトとしてご利用いただくこともできますよ。

趣味が食べること・寝ること・遊ぶことです。

日曜日は子供と遊ぶことが多いですね。それ以外は結構出歩いています。すぐいろんなことに興味を持ってしまうんです。

知らないものが大好きなんです。知らないものって否定しがちじゃないですか、みんな。知らないから怪しいって。でも、僕は自分で経験して判断したいんです。

出雲は生まれ育った街で好きですが、少し閉鎖的なところがあるかなぁと感じるときもあります。でも人は暖かいし魅力がたくさんある街なのでもっともっとオープンに！出雲を元気にしたい、出雲のいいところを広めたいという気持ちで活動していきたいですね。

カルミアの利用者の方は、通い出してすぐに自立される方や長らく通われる方など様々です。また引きこもってしまう方もいらっしゃいます。ですが、いずれは一般就労したいと思っている方がほとんどです。

最初のコンタクトで一番多いのは本人からの電話です。ポスティングや新聞広告などを見て興味を持ち、勇気を持って電話してくれるんですよね。電話をかけたものの喋れないという方もおられます。仕事や人間関係などでつまづいてしまって働けなくなったり、引きこもってしまったりして、でもこの状況をなんとかしたいと思っていても、なかなかきっかけがないという状態の方が勇気を振り絞って連絡をしてくれているんですよ。それだけでもすごいことだと思います。

作業はうまくできなくてもいいです。人とも喋らなくてもいいんです。無理せず自分のペースで好きな時間に週１回からでも通っていただけます。まずは生活リズムを整えるというところから始めてみてほしい。カルミアに来られる方って全員が挑戦者なんです。

朝起きるということだけでも、その方からしたら大挑戦だと思うんです。そんな方々の応援を僕たちはしていきたいです。

まだまだB型事業所という施設が世の中にあることが認知されていません。就労継続支援といえば、知的障がいや発達障がいの方が通う場所と思われがちです。それに精神的な障がいというと重く捉えがちですが、うつ病は誰でもなりうる時代です。そういった方でも安心して気軽に相談・利用してもらいたいと思っています。

カルミアに限らずこういった公的なサービスを受けることができる場所を、働くための足がかりとして自然に選択肢に入るように広めていきたいですね。