神秘の結晶「ガラス」を
世界のコレクターへ発信中!

やじまこういち

矢嶋晃一

東京都で生まれ育つ。中学の時から12年間、BMXを行い大会へも出場。2003~2006年まで富山のガラス工房に勤め、ガラス技術を習得する。2007年に出雲へIターンし、ガラス工房「梵我一如」を開業。現在SNSで世界へ販路を広げ、ファンづくりを展開中。

自然界をイメージし、
ガラスの中に宇宙をつくる

工房の名前は「梵我一如(ぼんがいちにょ)」。「梵」は宇宙といった広い意味があり、「我」は小さな宇宙…例えば体の細胞などミクロの世界、「一如」は大きい宇宙と小さい宇宙が1つのモノとして同じところにあるという意味あいです。そうですね、超巨大な宇宙を想像して、小さいミクロのものを想像する感覚でガラスを見てほしいという意味が込められています。例えば、自分が1mmになったとして、このガラスの中を散歩する感じで…(笑)。ガラス制作は、ペンダントトップと丸いマーブルがメイン。こだわりは、渦巻きの中心にまでしっかり模様が生きていること。この緻密さや神秘さは、ルーペで見ると感動しますよ! 目指しているのは「自然の中の渦巻き」です。例えば、ヒマワリのタネの部分や松ぼっくりなどは、内と外で巻きが反対に構成されています。バランスを取り合いながら、1つの形になっている…そういう意味で自然は最強! そこに近づける作品をつくりたいです。とはいえ、「葉っぱ」のような、そのものをつくるわけではなく、抽象的な作品となります。その模様から自然の中で共通するものをイメージしてもらいたいですね。最近は、色で言うとレインボーにハマっています。流行りにのらず、自分の中でその時にカッコイイと思うモノや、フレッシュな感覚のモノをつくっています。

850x yajima001

960x yajima002

やりたいコトに
信念を貫く

850x yajima03

東京で生まれ育ち、中学生の時から12年くらいBMX(バイシクルモトクロス)をやっていました。友だちはBMXで世界級の腕前をもっていたり、動画制作やカメラマンだったり、自分のやりたいことで生計を立てている仲間が多く、「自分はどうしようかな」…と自問自答していた時に、友人からガラスをもらったのです。キレイで不思議な魅力のあるガラスがとても気に入り、収集するようになりました。県外の大会に行くと、その先々でガラスショップ巡りをしていましたね。そんな中、金沢でBMXの大会があったときに、富山にガラス工房があることと聞き、訪ねて行きました。運良く師匠に会えて話をすることができ、ガラス職人になりたいという思いが湧いてきたのです。それから「ガラスがやりたいです!」と東京から富山まで何度も工房に通いました(笑)。タイミングよく、師匠の弟子の1人が独立することで空きができる話しを聞き、それから住居費やら当分の生活費などを見通して、1年かけてお金を貯めました。節約を重ね100万円くらい!そして2003年、富山のガラス工房へ向かったのです。

960x yajima05

矢嶋さんの仕事道具。

ものづくりは根気強さ
技はカラダで覚える

富山の工房は良心的なところで、給料をもらいながらガラスづくりをさせてもらえました。もちろん最初は失敗ばかりで商品になるものなんてつくれません。ガラスづくりは、本当に難しく、基本、師匠は何も教えてくれない(笑)。マニュアルがある訳でもなく、言葉では説明できない部分がかなり多いので、「技術は見て覚えろ」の世界です!なので「ここができないので、お願いします!」と言って、師匠がつくるところをじっくり見て、技術を盗む感じですね。 そうして、だんだん認められるようになり、1年くらいすると師匠の店に出せるような商品をつくれるようになりました。

工房で3年間お世話になり、独立を考えたときに、その頃、遠距離恋愛をしていた今の妻がいる出雲へIターンすることにしました。結婚してからは海の見える家を買い、今は子どもが3人います。子どもがいるとイイですね! ずっと1人工房で考えてつくっていると、失敗するたびに気が滅入ることがありますが、子どもと思いっきり遊ぶとパワーが充電され、モチベーションが上がります! 現在は、家の離れを工房にして、そこで制作しています。

850x yajima04

960x yajima06

SNSで販路を拡大
ガラスを世界のファンへ

制作は順調ですが、販路開拓が大変でした。日本国内では、師匠と関わりのある所へは卸せませんし、自分で開拓しないといけないわけです。それと、日本ではガラスはあまりメジャーではないので、ガラスの良さを知らない人に自分の納得した金額で売るのはかなり難しいのです。現在の販路はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。スマートフォンに機種変してからfacebookなどにアップがしやすくなり、ガラスを制作したら撮影して、すぐ投稿するようにしました。すると海外からの反応が増えてきたのです。海外はコレクターの絶対数が多く、facebookの友だちの広がりができるとともに、販売の流れや売上も増えていきました。今ではfacebookの友だちが4000人オーバー、Instagramも3000人程、フォロワーがいます。繋がっている友だちは、ガラスのコレクターだったり興味がある人ばかりなので、購入率も自ずと高くなるのです。今年は、ラスベガスで開催される『アメリカングラスエキスポ』に出展したいですね。世界からガラス職人が参加して、さまざまなガラスのショーを行っています。以前、アメリカのガラスアーティストの友だちが出雲に遊びに来てくれて、出雲を案内したり、刺激を受け合いながら作品を一緒につくりました。今度は自分がアメリカに行って、いろいろな体験をして吸収し、エキスポ前にその友だちとコラボ作品もつくって、出品したいですね。そして、エキスポで世界のガラスアーティストと出会えるのも楽しみです。

850x yajima009

960x yajima010

出雲人が薦める出雲

多伎いちじく温泉
350x 643

熱い温泉が好きで、しかも源泉かけ流しは最強! 友だちが出雲へ来たら必ず連れていきます。家族とはよく、多伎いちじく温泉へ行きます。外湯と内湯で泉質が違うので、2つの温泉が楽しめるトコロです。

気候が穏やか
350x %e5%a4%9a%e4%bc%8e%e7%94%ba%e3%81%ae%e6%b5%b7%e5%b2%b8%e3%81%ae%e5%a4%95%e7%84%bc%e3%81%91

富山にいた頃は、同じ日本海側でももっと曇り空でした。湖陵町で暮らしていますが、ここは海の近くなので、空も開けていて、もちろん海も雄大。水平線に沈む夕日が溶けていく感じがたまらなくいいですね。

Default

ページの先頭へ戻る