海辺の町からすくすく生まれた
小さな小さな「だるま」たち

山口 さくら

静岡県出身。結婚後に新潟県、広島県三次市に移り住む。2015年に出雲市大社町鷺浦に移住。本格的にだるまの制作に取り組み、出雲市や松江市のショップ、東京や新潟などにも委託販売している。鵜鷺地区の同じ移住者たちとつながりながら海辺の暮らしを満喫している。

夫婦で暮らす
海辺の古民家を求めて

出雲市鵜鷺地区で暮らし始めたのは3年前です。静岡県で生まれ育ち、結婚して新潟県、そして主人の実家がある広島県三次市に移り住みました。その頃に、主人とよく島根へ遊びに行き、日本海がすごく素敵で「海を見ながら暮らしたい!」と思うようになったのです。

それから、海辺の古民家を探していました。はじめは大田市周辺の海岸沿いの家を探していましたが、出雲市に鵜鷺という地区があることを聞き、早速見に行くことに。そこは、神聖なる出雲大社の裏山から峠を越えたところにありました。その経路もさることながら、海を見たときにすごーーく感動したのです!透き通るような海の色と、小さな港町が気に入り「ここに住みたい!」と思い、移住を決めました。

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塩づくりやアラメ加工
地元の人と一緒に鵜鷺の仕事を手伝う

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鵜鷺での暮らしは、今まで経験できなかったことができて楽しいです。休日は塩づくりをしたり、早朝はアラメづくりの手伝いもします。アラメは生でも食べられますが、江戸時代から続いている方法で加工しています。まずアラメを干して、水で戻し、それを重ねてカンナで削ったものを何時間も煮込みます。それを乾燥させ、最後は板海苔のようにするのです。

また、近所のおばあちゃんたちととても仲良しで、いつもお茶を飲んだり、晩御飯をいただいています。出雲地方の〝お茶〟は、たくさんお菓子がでたり、煮物などのおかずもあり、煎茶をどんどん注がれ、おもてなしが半端ないです(笑)。

毎日、獲れたての魚をおすそわけしてもらいますし、食料に困りません。最初は魚がさばけなくてYouTubeを見ながら試行錯誤していましたが、近所のお母さんから教わり、今ではお手のものです。

夜は、隣の鷺浦地区のゲストハウスや自宅の居間に、ここへ移住された人たちと料理を持ち寄り集まって、ワイワイお酒を交わします。港町の暮らしにすっかり溶け込みました。

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本業はだるま作家!
海の景色が感性を研ぎ澄ませる

海が見えるギャラリーでDARUMARを名乗り、「だるま」づくりをしています。一般的に、だるまは必勝祈願で使われています。願い事があるときに、願いを込めながら片目を入れ、その願い事が叶ったときに、もう片方の目を入れるそうです。

実は、私の地元の静岡県富士市は「日本三大だるま市」が行われるところで、近所にはだるま屋さんがたくさんありました。幼いときに、幼稚園の送迎バスに乗りながら窓の外を眺めていると、町にだるまがたくさん干してあり、それを見るのが好きだったことを今でも思い出します。また、子どもの頃から絵が好きで、落書き程度ですが、ずっと絵を描いていました。大人になってからは描いてない時期もありましたが、三次市で暮らしていた時に、土の人形に絵を書くワークショップを体験して、懐かしい思いがこみ上げてきたのです。そして、ここ鵜鷺に来てから制作意欲が湧いてきて、本格的にだるまの制作をはじめました。

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愛くるしい「だるま」たちを
世界中のあちらこちらへ!

だるまは白い無地の形を購入して、アクリル絵の具で描いています。まずは下地を塗って、乾いてから少しずつ塗っていくので、大量生産はできません。せいぜい1日10個仕上げるくらいですかね。そのときに思いついた絵柄を描いているので、すべてオリジナルです。お気に入りは、だるまの中にだるまを描いているものや、猫型だるまです。中には鏡餅を描いた正月バージョンや、クリスマスやハロウィンなど季節のものも。また〝出雲だるま〟や〝鷺浦だるま〟などご当地バージョンもありますよ。

ここ1階はギャラリー「ボ~っと」があり、オーナーさんに頼まれて店番をしながら2階はアトリエにしています。窓から眺める海の景色は最高で、ずーっとここでボ~っとしていたいくらいです(笑)。

SNSのInstagramのおかげで、日本はもちろん海外の人のフォロワーもあり、購入していただいています。シンガポールや台湾など、すでに10カ国くらい! わざわざ日本にまできて買ってくれる方もおられてビックリです。夢は世界中の人にだるまを届けること。今、世界地図を広げ、購入された方の国に印をつけて〝だるまで世界制覇!〟するつもりです。

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出雲人が薦める出雲

古民家 はまのや
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地域の皆とワイワイ集まる場所です。はまのやで宿泊するお客さんが来られた時も、呼んでもらって一緒にご飯を食べています。憩い&出会いの場です。

海の幸
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鵜鷺地区の方は一家に船が一隻あり、いつも魚を釣りに行かれるので、毎日魚をもらっています。夏はサザエをバケツ一杯にもらって、食べきれないので海水を入れて飼いながら食べています。

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