出雲市を拠点に、建築設備業向けの自社パッケージソフト「らいでんシリーズ」を開発し、業界導入実績No1を誇るシーエスエー。社員に寄り添った制度の導入や、社員同士仲の良い社風で、社員たちが自信を持って「働きやすい」と口にする、その秘訣とは?シーエスエーで働く人から実際の働き方について伺います!

左から

《参加者》

  • 瀬島 勇人さん《出身》出雲市(広島からUターン)《所属》開発部チーフ/入社2年目
  • 白岩 アンドレ タケシさん《出身》ブラジル《所属》開発部/入社1年目
  • 坂田 咲さん《出身》出雲市《所属》ソリューション部主任/入社11年目
  • 吉田 優子さん《出身》出雲市(大阪からUターン)《所属》経営企画室チーフ/入社4年目

司会者瀬島さんは2年前にUターンで入社されたんですね?

おいしそうな料理

瀬島さんはい、以前は広島県福山市に住んでいました。いつかは故郷に戻りたい気持ちがあったので、長女が生まれたのを機に移住を決めました。出雲は暮らしやすいですし、自分が生まれ育った場所で子育てがしたいという思いもありましたね。 今の所属は開発部で、自社製品の一つについて、チームでの開発を担当しています。

司会者白岩さんも開発部ですよね。ブラジルからどういった経緯で日本に来てシーエスエーに入社されたんですか?

白岩さん私は生まれも育ちもブラジルですが、家族が日系人なので以前から日本の文化などに興味がありました。日本を知るうちにどんどん興味が湧いてきて、それと同時に日本で働きたいという思いも強くなっていったんです。 ブラジル人の友達が出雲で暮らしていたので相談したところ、出雲はいいところだと聞いたこともあり、同じく日系人の妻と一緒に1年前に出雲に来ました。 それまで島根県のことは全然知らなくて、出雲ってすごく田舎なのかな?と想像していましたが、思った以上に都会でビックリしました(笑)。 ブラジルではプログラマーをしていたので、出雲でもSE(システムエンジニア)の仕事を探したところ、今の会社に縁があって入社することになりました。

司会者日本語がとてもお上手ですが、社内でのコミュニケーションも問題ないですか?

白岩さん入社した時は、自分の気持ちを日本語で上手く伝えられるかすごく不安でした。でも皆さんとても話しやすいですし、日本語が聞き取れない時も何回でも繰り返し話してくれたり、応援してくれたり、本当に優しくしてもらってます。

赤貝

司会者坂田さんは現在妊娠中ですが、産休や育休制度は利用される予定ですか?

坂田さんその予定です。一人目の出産の時も産休を取って、産後に復帰したんですが、産前と産後では思っていた以上に生活リズムが変わってしまって。それまでは9時〜18時の勤務でしたが、家に帰ってから家事と子どもの世話に日々追われてしまい、子どもと触れ合う時間もほとんど取れなくて。でも今は8時〜17時の時差出勤をさせてもらうようになり、夕方以降の時間に余裕ができました。
おかげで働きやすくなって、子どもとの時間も前より作れるようになりました。私の他にも子育て世代が4名ほど時差出勤を使ってます。

司会者育休明けの復帰に不安はありませんでしたか?

坂田さん長期の休みを取ることに不安もありましたが、「また待ってるからね」と言ってくれる人たちがいて、また帰れる場所があるんだなと心強かったです。復帰後も休みがちになってしまう時期もありましたが、周りが温かくサポートしてくれて。 でもそれに甘えてばかりじゃなく、私もできるだけ周りに迷惑かけないようにと気をつけるようになりました。私はソリューション部の所属で、主に受注を受けた自社商品を出荷する業務なんですが、例えば急に早退することになってもすぐ引き継げる状態にしておこうとか、常に仕事の期限や流れを意識するようになりましたね。

司会者有休は30分単位で取れるということですが、利用しておられますか?

坂田さんはい、有効活用させてもらっています!

瀬島さん私も妻が体調を崩した時や、次女の出産の時に長女の面倒を見るためなど、育児をする上でかなり利用させてもらいました。 子育てのことに限らず、私用の用事などにも便利なので、全社員にとって使いやすい制度だと思います。

司会者有休が30分単位で取れるというのは珍しいですよね。

吉田さんそうですね。1日とか半日単位が多いかもしれませんね。うちも以前は半日単位だったんですが、社長のほうから「社員がより取得しやすいよう、1時間単位での有休にしてみないか」という提案をいただきました。 そこで社員にヒアリングを行うと「嬉しい。もし30分単位であればさらにとりやすい」という意見が出まして、社長に相談したところ「よし、いいね。それでやってみよう!」と快諾していただき、始まった制度です。

司会者社員の意見を大切にしてくれるんですね。

吉田さん年に1〜2回、社員にアンケートを取るんです。今どんなものがあったらいいとか、設備とかもこういうものがあれば働きやすくなるとか、色んな意見を聞くようにしています。

坂田さん社員の声が制度に反映されるところも、働きやすさに繋がっていますよね。 ほかにも年に3回ほど社長との面談があって、悩み事がないかなどいろいろ話せるんです。上司とも定期的に話す機会があったり、上層部からいつも気にかけてもらってる感じがあります。

白岩さん社長との距離が近いですね。社員同士もすごく近い感じがあって、一人じゃなくてみんなで一緒に働いているという感じがします。

大五郎さん

司会者吉田さんは経営企画室の所属ですが、具体的にどんな業務をされていますか?

吉田さん経営企画室は企業改革のためというか、「社員が生き甲斐を持って働きやすい風土をつくりたい」という社長の意向で2年前にできた部署です。 働きやすさは社員の定着にも繋がりますし、一人ひとりのモチベーションが上がることで生産性も上がるといった良いスパイラルに向かうよう、社員の意見も聞きながらいろいろな制度を考えています。 業務内容としてはそうした社内の制度や福利厚生を整えるほか、採用全般や広報の役割もしています。セミナーへの参加や社内の人材育成などにも力を入れていますね。

司会者セミナーなどは社員に向けて定期的に行われるんですか?

吉田さんそうですね、講師を招いて行う社内のものだけでなく、外部のセミナーへの参加も積極的に勧めています。内容はヒューマンスキルの向上を目的としたものからワークライフバランス、メンタルヘルス、ハラスメントなど様々です。

坂田さん外部のセミナーや研修への参加といった制度が整ってきたのは最近ですね。私が入社した頃はそういった制度はなかったです。外部の意見や講師の方の考え方には気づきも多いですし、以前に比べて視野が広がりました。外部のセミナーへは参加費の補助もありますし、気軽に参加できるのもうれしい。

健人さん

司会者経営企画室ができる前と後で、何か変化はありましたか?

坂田さん社内の雰囲気がすごく良くなったと思います。以前は「仕事だけのために会社に来る」という感じだったんですが、今は社員同士の距離も近いし、いろいろな面で「社員のため」というのを感じますね。ここまで会社が寄り添ってくれると、こちらも会社のために頑張ろうという気持ちになります。

瀬島さん何かに挑戦すると、結果の良し悪しによらず、「挑戦したこと」そのものやプロセス、頑張りを評価していただけるので、また挑戦してみようと思える環境だと思います。

白岩さん社長がすごく社員のことを考えてくれているし、社員同士も支え合っている感じ。一人じゃなくて、みんなで一緒に働いている気持ちになれますね。

健人さん

司会者社員同士、すごくコミュニケーションが取れているんですね。何か秘策があるんですか?

吉田さんうちは開発部、ソリューション部、営業部、経営企画室がありますが、その全ての部署が同じフロアにあります。そうすることで社員みんなの顔が見えるし、お互いの業務の様子も一目で見渡せるんです。だから部署が違ってもサポートし合えたり、一緒にお昼食べに行ったり、そういう交流もしやすいですね。 3月に完成した新社屋もあえて部署で分けず、ワンフロアで作っています。

白岩さん入社する前に会社見学をしましたが、このワンフロア形式を見て興味がわきました。ブラジルではみんな別々に仕事をしていたので新鮮でした。

瀬島さん日報も秘訣の一つかも。新入社員の頃は日報があって、その日のスケジュールや所感を書くようになっているんですが、それを各社員が毎日交代で受け取るんです。そうすると部署が違っても話をするきっかけができますよね。

白岩さん日報を通じて「もう会社に慣れた?」とか「今こんな業務をしているんだね」とか声をかけてもらえて、分からないことも気軽に聞けました。ワンフロアや日報のおかげで会社に早く馴染めたと思います。

坂田さん日報も昔はなかったので、部署が違う人とは話す機会が全くなくて。給湯室とかで会っても「お疲れさまです」くらいしか言うことがなかった(笑)。

吉田さんほかにも委員会制度というのがあります。「健康」「レクリエーション」「安心安全」「美化」と4つの委員会を作って、社員は所属先関係なく希望の委員会に入ります。委員会それぞれに役割があるので、そこでもコミュニケーションを図っています。

坂田さん業務と直接関係ないところで、他部署の人と同じ目的を持って取り組めるのがいいですよね。

健人さん

司会者会社見学はいつでもできますか?

吉田さんホームページの会社見学のエントリーができます。見学では事務所を見てもらうだけでなく、実際に社員と話をするなどコミュニケーションを取ってもらっています。「思っていた会社と違った」など入社後にミスマッチが起こらないように、ここでこういう風に働くんだというイメージを持ってもらえたらなと。

瀬島さん私も会社見学をしましたが、実際働いている現場を見せてもらえるのは、入社して初めてその環境を知るよりも安心感がありました。後輩が先輩に質問している姿などを見て、風通しのいい会社なんだなと感じました。

司会者出雲で働くことを考えている方にメッセージをお願いします。

瀬島さん出雲は大都市ではないですが、施設や病院も整ってるし暮らしやすいですね。自分の中ではちょうどいいサイズ感です。いろいろある仕事の中で自分に合ったものを目指して頑張ってもらえたらと思います。

白岩さん出雲は暮らしやすくて、何よりも人が優しい。ここに来て、仕事以外の自分の時間や生活にもゆとりができました。

坂田さん七夕まつりとか、田舎ならではの行事もあるホッとする地域。仕事ではバリバリ働いて、休みの日はゆったりできる環境があって、そういう意味では働きやすい地域だと思います。

吉田さん出雲でいいなと思うのはドアtoドアなところ(笑)。東京や大阪には飛行機ですぐ行けるし、田舎だから暮らしにくいとかは感じませんね。自然も豊かで海にアジ釣りに行ったり、流星群を見に山の方に行ったり、充実した日々を送れています。 就職活動ということで言えば、会社見学などを通していろんな会社を見て、自分に合うところを探すのがいいと思います。

2021年3月に新社屋に移転。木造1階建てというIT系企業では珍しい建物です。

最後に正面入り口で和田社長も一緒に記念撮影。

インタビューをしている間も、皆さん和気あいあい楽しそうな雰囲気で、
社員さん同士の繋がりを感じることができました。
何より自分たちの会社を「いい会社」と自信を持ってお話される姿に、
シーエスエーさんの温かい社風が垣間見えるようでした。 

シーエスエーの皆さま、ありがとうございました。