出雲市に本社を置き、ソフトウェアの開発や空間情報を活用したシステム開発、Webマーケティングなど、全国に向けて幅広い事業展開を行う株式会社イーグリッド。異業種からジョブチェンジした方や外国籍エンジニアといった多様なメンバーが揃い、『IT×Xで未来を創る』というミッションのもと、企業のさまざまな課題を解決へと導く注目の企業です。 今回は国内外からのIターンで活躍するスタッフの方々に、ダイバーシティ(多様性)への取り組みなどについてお話を伺いました。
《参加者》
左から
- 島田 帰一さん 東京都出身/2017年入社
- 岩崎 津佳沙さん 三重県出身/2021年入社
- ロベルシ フェルナンドさん ブラジル出身/2023年6月入社
- ブシナ アナスタシーアさん ロシア出身/2023年8月入社
司会者すごく素敵な建物ですね!ここはいつ建てられたんですか?
島田さんありがとうございます。2023年の3月に本社社屋を移転リニューアルしました。
司会者皆さんはどういった経緯で入社されたんですか?
島田さん私は東京からのIターンです。両親が故郷である島根に移住することになり、私も一緒に行くことにしました。東京では畑違いの仕事をしていましたが、移住するにあたってIT系に行ってみようと思い当社に入りました。 今はシステム開発の他、管理職としてリーダー的な業務も行っています。
ブシナさん私はロシアと日本を橋渡ししている会社から、いくつか企業を紹介してもらい、その中でイーグリットが面白そうだと感じたので入社しました。ソフトウェアエンジニアとして働いています。 今は出雲市内で主人と柴犬と暮らしています。柴犬の名前は「カツドン」です。
一同カツドン、かわいい〜!(笑)
ロベルシさん私は2019年に、妻と一緒にブラジルから出雲に移住しました。最初は違う仕事をしていましたが、日本語もだんだん上達してきたのでやりたい仕事を探して、2023年にイーグリットに入社しました。
研究開発に所属して、研究プロジェクトやシステム開発を島田さんの指導のもとで行っています。
岩崎さん私は三重県の出身で東京で働いていましたが、主人の仕事の関係で出雲市にIターンしました。主人も私も島根とは縁もゆかりもなかったので、親戚も友達もまったくいないスタートでした。
東京では不動産投資会社で働いていましたが、島根に来て新しいことに挑戦してみようと思い、IT業界を選びました。中でも楽しそうで女性にも働きやすそうと感じたイーグリットを希望しました。 今は都市部のメガベンチャー企業とのプロジェクトに参加しています。
司会者今、会社として力を入れているのはどういったことですか?
島田さんここ数年は、都市部のモダンアプリケーション開発を行っている会社や、スタートアップ企業との仕事に力を入れています。それによって社内の技術力も一気に伸びたように感じますね。 海外企業との繋がりもあるので、能力の高い方は国内外関係なく、積極的に受け入れています。
司会者異業種から転職された方や、IT未経験者、外国籍の方などメンバーに多様性を感じますね。そういった方に向けた研修などはあるんですか?
島田さん新人以外は研修という研修はないですが、定期的に社内で勉強会を開いて、ステップアップしたり、学んだりする機会を設けています。あとは各自、自分に必要な研修等に参加するという感じです。
岩崎さん中途採用者の中にはマンガ業界から来られた方などもおられます。IT未経験者の方もたくさんおられますよ。
司会者そうなんですね!基本的にはIT知識のある方ばかりと思っていました。多種多様な経歴の方を受け入れる懐の広さを感じますね。
岩崎さん今、新卒採用のグループリーダーを担当していますが、去年と今年だけを見ても「プログラムを学んできました!」という人ばかりではないです。近年は文系の割合も少しずつ増えていますので、そういう意味でも多様な人材を採用しているように思います。 私自身も文系で、今はプロジェクトの運用改善や、定型用務をいかに効率化するかといったことを手掛けているので、技術者だけではなく、いろんな人材が適材適所で必要なんですよね。
島田さんそうですね、なので、プログラミングの知識が絶対必要とかではなく、極端に言えば本気でやる気があるかどうかでしょうか(笑)
司会者ブシナさんとロベルシさんは入社して1年未満ですが、働きやすさはどうですか?
ブシナさん皆さんとても親切で、なにか問題があってもすぐ教えてくれるので、問題なく仕事ができています。
島田さんブシナさんは技術力がとても高いので本当に助かっています。
ロベルシさん入社前は日本語でコミュニケーションが取れるかすごく不安でしたが、皆さん優しく聞いてくれるので、だんだんできるようになってきました。プレッシャーを感じることもなく、自分のペースで仕事ができます。
島田さんすごく真面目だしハングリー精神を感じますね。こちらもそれに応えないとと思って、一生懸命教えたくなります。
司会者お二人のような外国人のスタッフは他にもおられますか?
岩崎さん(出雲市内では)本社と開発センターで5人くらいですね。私が今一緒に働いているのはベトナムの方で、日本語もすごくお上手ですよ。あと神戸オフィスにウクライナの方とか、パートナー企業にミャンマーの方もおられます。
司会者日本で働く上で母国と違うと感じるところはありますか?
ブシナさん日本は有給休暇が少ないところかな(笑)私は年間の休暇日数が10日で、勤続期間とともに増えますが、ロシアは最初から28日あります。
ロベルシさんブラジルも1年のうち1カ月くらい休みがありますね。
一同えー!やっぱり日本人って働きすぎなのかな(笑)
司会者お二人とも日本語がお上手ですね。
ブシナさんロシアで大学時代に日本語を勉強していました。でも授業の日本語と、リアルな日本語はちょっと違いました。自然な日本語を学ぶために、日本のアニメやドラマ、ニュースを観るようにしています。
ロベルシさん私は日本に来てから1年ぐらい休みの日に学校を通っていたんですけど、独学でもできるだけ勉強しています。
ブシナさんでも日本語の専門用語を使った議論などはまだ難しくて、時々分からないこともあります。
ロベルシさん英語だけど、日本語にすると聞いたことがない言葉になることもありますね。
岩崎さんカタカナ英語みたいなのですか?耳で聞くと何?ってなるけど、調べたら「あー」ってなるような。
ブシナさんそれもありますね。あと例えば「モーニング」が「朝ご飯」を意味したり。
ロベルシさんトイレを「便所」って昔の言葉で言ったり。
岩崎さん改めて聞くと、確かに!って感じですね(笑)
司会者お休みの日は何をして過ごされますか?
ロベルシさん子どもがいるので、週末はスイミングスクールやショッピングモールなど、家族でいろんなところに行きます。
ブシナさん私も主人と島根県のいろんなところに行きます。日本はそんなに大きくない町でも道路が整備されているし、あちこちにトイレやパーキングがあって、すごく旅行しやすいですね。ロシアは小さい町は道路も良くないし、トイレも日本みたいにはありません。
岩崎さん確かにトイレに困ることはないですよね。
島田さんそれは結構日本の特徴かもしれませんね。
司会者そんな風に、スタッフ同士で文化の違いなどを話すのも楽しそうですね。
岩崎さん私はミャンマー人スタッフの方たちとよくそんな話をします。 この前は恋愛トークをして、ミャンマーの学校は恋愛に対してすごく厳しいんだよ〜みたいな話をしていました(笑)日本よりずっと厳しいみたい。
ロベルシさんブラジルは付き合いやすいですよ!
島田さんそれはわりとイメージ通りです(笑)
岩崎さんこういう会話で盛り上がれるのもダイバーシティのいいところかもですね。
島田さんこれがまた思わぬ形で仕事に生かされることもあるかもしれませんね(笑)
司会者皆さんの今後の目標を教えて下さい。
島田さん私はイーグリッド全体の技術力の向上を目標に進めています。そのためにも勉強会を企画したり、社外の人と交流を図って技術的なものや情報の交換を積極的にしていきたいです。
ブシナさん日本語のレベルを高くしたいです。業務に対して自分の意見を表現するのが時々難しいので、コミュニケーションレベルを上げたいです。
ロベルシさん私も同じく、日本語の能力を伸ばしたいです。例えば日本の人と1対1で話すのはある程度大丈夫ですが、グループで話す時に二人の日本人が話をしていると、スピードも変わるし分かりにくい言葉が出てきます。
保育園に通っている子どものほうが日本語が上手なので、私の良き先生です(笑)
岩崎さん今後はノーコード開発に進んでいくと思うので、文系の人たちにもITに興味を持ってもらい、その受け皿になりたいです。そこを入り口として、技術系、企画系など、自分の適性に合わせて進めるようになっていったらいいなと思っています!