バルーンでハッピーをお届け
一人一人の思いを込めた贈り物
かやね あい
栢根 愛
（Balloon Shop EN）
出雲市大社町出身。 子どもの頃から陸上、サッカーなどスポーツ一筋に活動。 高校卒業後は、市内ホテルの調理スタッフとして勤務する傍ら、女子サッカーチームであるディオッサ出雲ＦＣの前身となる、FootballClubいずもレディースに在籍。 その後、大阪のバルーンスクールに通い独立。 2017年に出雲市大社町に店舗を構える。
思い立ったら即行動！
友達の結婚祝いに贈ったバルーンがきっかけに
友達の結婚のお祝いに、バルーンの電報ってかわいいなって贈ったことから全ては始まりました。このときに初めて贈り物としてのバルーンを知ったんです。喜んでくれる友達の笑顔が嬉しかったし、プレゼントを選んでいる自分自身もすごく楽しくって。贈る人も贈られた人も、ハッピーになれるなんて！と、すごく興味を持ちました。もっと知りたくなって、バルーンスクールを探しましたが、地元にはなかったんですよ。だから全国のスクールを調べました。その中でも大阪のスクールのホームページを見てビビッときたんです！すごく魅力的だなと感じて調べてみると、そこの先生が隠岐の出身の方だったんです。これもご縁だ！！と思ってそこに通うことを決めました。
大阪のスクールでは、授業は先生とマンツーマンで自分にあったスタイルで授業をしてくれました。朝から晩までみっちり教わりました。帰りは終電に乗り遅れそうで走って駅まで向かうこともあったなぁ（笑）。バルーンの基本的なことから作品に対する取り組み方、作品をただ作ることだけではなく、一つ一つの作品を「自信」と「根拠」を持ってお届けするという責任感など、たくさんのことを学ばせてもらいました。とても魅力的な先生で、大きな出会いでしたね。そのときちょうど前の仕事をやめたばかりだったので、今思えば私にとって、バルーンとの出会いがベストタイミングだったんだと思います。
スクールに通う前はホテルの調理師をしていました。その時の調理師の先輩で、所属していたサッカーチーム「FootballClubいずもレディース」の先輩でもある方が、結婚されて大阪に行かれたんですけど、スクールに通っている時にその先輩に居候させてもらったんです。お弁当を作ってくれたり、夜遅くに駅まで迎えにきてくれたり、居候中はまるで家族のように住まわせてもらいました。先輩夫婦には感謝してもしきれません！
地元大社に念願のバルーンショップをオープン
私はこの出雲の地が大好きです。空気は美味しいし、自然は豊かだし。この地元の人にもバルーンの魅力をもっともっと広めていきたいと思い、地元の大社町にバルーンショップをオープンしました。
始めた当初は店がわかりにくい場所にもあるし、広告にも苦労しました。ポスティングをしたり、いろいろなお店にチラシを置かせてもらったりして、少しずつお客さんが来てくれるようになりました。今ではS N Sも活用しています。口コミで来てくれる人も多いですね。
お店の名前の由来は？とよく聞かれます。実は友達がつけてくれました。ENと書いてイーエヌと読みますが、ご縁の“えん”からきています。人生って本当に“ご縁”の連続だなと思うし、バルーンが繋げてくれた“ご縁”もたくさんあります。“ご縁”を結ぶお手伝いをしたいと思って始めたので、ぴったりの名前だと思います。
お客さまは、結婚や誕生日のお祝いにバルーンを贈られる方が多いです。新型コロナウイルスの影響で結婚式ができなくなった方もたくさんおられますが、入籍祝いに贈られることもありますね。出産祝いにバルーンのおむつケーキも作っています。発送もできるので、遠方でなかなか会えない人にも贈ることができますよ。
最近はバルーンの中にお花や羽が入っているものが人気です。バルーンってすぐに空気がなくなって萎んじゃうって思いがちですけど、半年から1年くらい持つんですよ！だから贈り物としてもおすすめなんです。風船自体に名前やメッセージを書くこともできるんですよ。
バルーンをプレゼントとして贈ることはもちろん、お子さんの七五三や誕生日などの記念写真の小物として使ったり、お部屋を飾ったり、空間を彩る存在としてもどんどん活用して欲しいと思います。
バルーンの魅力は無限大！
赤ちゃん撮影会や、ファミリー撮影会もしています。バルーンをベースにしたブースを作ってそこで撮影をするんです。
子どもってほんとにかわいくて、かわいくて。私も、我が子にデレデレなんですよ（笑）。だから、そんな子どもの成長を綺麗な写真で残したいなと、堅苦しくなく自然な表情をプロのカメラマンさんに撮ってもらえる、そんな撮影会があればいいなと思い、始めました。ぐずってしまっても全然大丈夫！様子を見ながら、その子に合わせて撮影しています。
成長記録として撮影会をリピートしてくれる人も多いです。お子さんの成長を見られるのも楽しいですね。撮影会では、私も赤ちゃんたちに癒されています。
昔から空間をコーディネートすることが好きで、バースデープランナーの資格を取りました。誕生日パーティーなどの空間のコーディネートをするための資格なんですが、それもこの撮影会に生かせているんじゃないかと思います。
結婚式や誕生日会など、いろいろなパーティーの装飾に、バルーンを注文してくださる方が多いです。一つ一つテーマに沿って、お客さまとよく話し合い、想いのこもったオリジナルのバルーンを作るように心がけています。どんなものを求められているのか、お客さまとの会話の中からヒントを掴んで作りあげるようにしています。
結婚式で使うバルーンを作る時は特に緊張しますね。その人の一生に一度の大イベントなので。その分、お客さまに満足してもらえると達成感がありますね。調理師時代にウェディングの食事に携わることも多くて、その頃からウェディングに関わることも素敵だなと考えていたので、その気持ちが今の仕事にも影響しているかもしれませんね。
何よりもどんな注文でも、自分が作ったバルーンで喜んでもらえるのは本当に嬉しい！
バルーンといっても種類はたくさん！
みなさん風船と言ったら、よくみるゴム製のものを想像されると思いますが、フィルム製やビニール製など、思っている以上にたくさんの種類があるんです。何かのお祝いにお花を贈る、というのもステキだけど、プレゼントは何がいいかな、飾り付けはどうしようかなと悩んだときに、「あっ、バルーンもいいな」って思ってもらえるように、バルーンがもっと身近な存在になってくれたら嬉しいですね。
バルーンを身近に感じてもらうために、ワークショップの開催を企画していたんですが、コロナウイルスの影響でなかなか実現できなくて・・・。でも、新しいことを始めるきっかけにもなりました。今までは対面販売が主でしたが、ネット販売も始めて全国の方に発送することも増え、よりたくさんの方と繋がれるようになりました。
普段は一人でお店をやっていますが、困ったときに助けてくれる人たちがいつも近くにいてくれたり、支えてくれる人がたくさんいてくれたりして成り立っています。一つ一つの出会い、“ご縁”があったからこそ、今があります。特に家族にはいつも助けられています。感謝の気持ちを忘れずに、丁寧に作品を作り上げ、これからもたくさんの人の笑顔が見られたらいいなと思っています。これからもたくさんの幸せのお手伝いをしていきます。
バルーンショップって何？？と思われたら、ぜひ一度来てみてください！
フラッと気軽に遊びに来てもらえるようなお店にしていきたいですね！
出雲人が薦める出雲
- あご野焼き
子どもの頃から食べているあご野焼きが大好きです。特にいつも食べているのは大社町にある横庄かまぼこ店のあご野焼きです。
食べ慣れた昔からの馴染みの味です。いろんな人に食べてもらいたい味ですね。
- 北山の風景
出雲の自然の風景や空気が好きです。特にお店からも見える北山の風景を見ていると落ち着きます。子どもと散歩しながら眺めています。お店の看板にも北山をデザインしているんですよ。
