平成30年に出雲市へＩターンし、出雲村田製作所に就職し２年となりました。実は、地元は北海道。大学入学時に上京し、そのまま東京で就職。妻と付き合って間もなく、互いに転勤となり自分は青森、妻は出雲市へと離れ離れになったのです。遠距離恋愛の末、結婚する運びとなりました。「さて、青森、出雲…どっちで暮らそうか？」と話しあった結果、子育てなど将来のことと、妻の実家が島根県内ということもあり、自分が出雲市へＩターンしたのでした。「人生一度きり！」と思っての行動でしたが、今考えると思い切りすぎましたかね（笑）。

青森からでは事前に就職活動するのは難しく、出雲に来てから３カ月間ハローワークに通いました。前職の条件と同等の会社を探し、総合的に考え出雲村田製作所に決め、就職することができました。決め手はやっぱり、車や携帯電話などに使われている「セラミックコンデンサ」を製造しているからです。今や世の中の生活に無くてはならないもの！しかも世界シェアの高い製品だからです！出雲村田製作所でつくられているセラミックコンデンサが地域の人はもちろん、世界中の人の役に立っていると思うとやりがいがあります！ それと会社見学に訪れた時、社員の方にしっかり案内していただいたので、この方たちと一緒に働けたら自分も成長できる！と感じました。

大学の時に山登りのサークルに入り、富士山や北岳などに登っていました。日本で１～５位の高い山は制覇しました。高い山は涼しく、気持ちいいですよ。山頂に近づくにつれ、木がなくなり見晴らしが良くなります。そして登頂すると何とも言えない達成感を味わえます！ 今は、まだ子どもが小さくて手がかかるので登山は思うようにできていませんが、島根の山にも登ってみたいです。島根の山には神社があったり、旧道には文化や歴史の痕跡があり、それが魅力だと思います。一度、平田の旅伏山に登ったら、山頂から北は日本海、南には出雲の街が見渡せ、素晴らしかったです。

休日には家族とよく立久恵峡に行きます。出雲は車を５～１０分走らせると、海や山など自然がいっぱいあります。早く、子どもと一緒にキャンプなど自然を満喫する遊びをしたいです！

今後は、環境課の花形の仕事、施設保全がしたいです。工場は温水と冷水、蒸気とを安定的に供給して動かしているため、丁寧にメンテナンスを行わなければいけません。工場が止まると会社全体で大損害をこうむります。メンテナンスは大事な仕事なのです。

現在、南側に新しい工場を建設中で、そこの水や排ガスの届出を抜け漏れなく行わなければいけません。ここも基準数値を超えるものが出てしまうと、工場がストップしてしまうので、慎重に仕事をこなしています。

日々、水を調査し、分析し、管理するのも大事ですが、斐伊川からの水の工場利用そのものについても考えていく必要があります。水はこの地で暮らす皆さんのものなので、水の使用量を減らすような取組を進めることが今後の課題です。水は最終的に宍道湖や中海、そして日本海に流れます。工場の処理水によって周りの米作りや漁業に迷惑をかけないよう、今の良い状態を維持しつつ、さらに水質の良い水となるように手掛けていきたいです。