【イベントレポート】出雲人 MEETUP#42018.04.04

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2018年3月21日(水・祝)、「宝石工房KADA 宝石職人 加田佳男さんをゲストにお迎えし、トークイベント「出雲人 MEETUP#4」を開催しました。

当日は、約20名の方がイベントに参加してくださいました。

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まずは、加田さんの自己紹介から。

代々、職人の家に生まれた加田さん。先祖はかんざしなどを作っていた飾り職人だったそうです。

祖父の時代に現在の社名にもなっている加田時計店を開業しました。

加田さん自身はというと、若い頃は職人ではなく、福祉の道へ進もうと考えていたそうです。

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高校を卒業後、福祉の大学へ進学したそうですが、福祉の仕事の大変さを実感し、以前から興味のあった宝石に携わる仕事へと進路を変えていったとのことでした。

平成元年に加田時計店が出雲の大型ショッピングセンターへ出店することが決まり、東京の宝石メーカーで働いていた加田さんは急遽、出雲へ呼び戻されたそうです。

出雲へ戻った頃は、ちょうどバブルの時期。当時は宝石などがよく売れたそうです。

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続いては、「宝石のリメイク」について

今はバブルの時期ほど宝石が売れなくなった時代。「自分には何ができるのか」と考えた際、加田さんが思いついたのが「宝石のリメイク」だったそうです。

リメイクでは、大切な人の形見などを持ち込まれることも多いそうで、お客様としっかり話し合い、思い出を引き継ぎながら、要望に応じたカタチを作っていくとのことでした。

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イベントでは、実際に加田さんが指輪の原型を作る際に行っているワックス(ロウ)削りの作業を実演していただきました。

歯医者さんが使うような道具を駆使して、約10分ほどでワックスの塊がみるみると指輪のカタチへ変わっていく姿は、見ていてとても面白かったです。

最近では、店を訪れた若いカップルが結婚指輪を作る際、ワックスを削ってお互いの指輪を作ったりしたそうですよ。

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そして、加田さんのプライベートにも迫っていきました。

司会から趣味を尋ねられると、加田さんからは「趣味は仕事です」との回答が、、。

「つまらない人間ですみません、、、」と笑いながらおっしゃっていましたが、イベント中、楽しそうに宝石などのお話しをされてる姿を見ていて、本当に楽しみながら仕事をされているんだなと感じました。

また、仕事以外だと、食べ物やお酒などが好きだそうです。

特に出雲にはおいしい日本酒が多いとのことで、出雲の地酒とおいしい料理を出してくれるお店なども紹介してくださいました。

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最後に質問コーナーと交流会。

質問コーナーでは、宝石や手仕事についてなど、参加者の皆さんからの様々な質問に対して、加田さんにお答えいただきました。

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現在、宝石や指輪を作成する工程は機械化が進んでいて、人の手で作ったものと変わらないものが簡単にできるようになったそうです。

そのような時代の中で、加田さん自身、手作業で行うことの意味というものを、よく考えるそうです。

加田さんが手作業にこだわるのは、やはりそこに、作り手の「想い」があるからだと感じているとのことでした。

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また、当日は加田さんが作ったワックスの原型やお店に置いてある宝石の一部を持ってきていただいており、参加者のみなさんに実際に触れたりしてもらいました。

 ダイヤモンドの指輪やネックレスなどは、照明にかざすとキラキラと輝いて、とても綺麗でした。

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加田佳男さん、参加してくださった皆さま、ありがとうございました!

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