全国でも稀! 朱色の鳥居が並ぶ「粟津稲生神社」は参道を横切り轟音で○○が通過する! こんなのアリかーーッ!?

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言うまでもないことだが、神社は神聖な場所である。神様をお祀りして、家内安全や無病息災を願う場所だ。朱色の鳥居が並ぶ、出雲市平野町の粟津稲生神社も、当然ながら神聖な場所である。だが、この神社は参道を○○が横切るという!

え!? 参道を轟音を立てて○○が通過するの! そんなの神社的にアリなのかーーッ!?

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この神社は、出雲ドームから車で5分のところにある。周りを田んぼに囲まれており、境内に向けていくつも並んだ朱色の鳥居が目印。おそらく、普段からこの鳥居を目にしている人も多いと思う。

鳥居が並ぶ様は京都の伏見稲荷を連想させる。実際に参道を歩くと、鳥居が織りなすトンネルの向こうに見える景色がとてもカッコイイ! 思わず写真に撮りたくなってしまう。今風に言うなら「インスタ映え」するというヤツだ。

 

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境内の前までたどり着くと、思わず「え!」となって立ち止まってしまうはず。というのもそこには、踏切があるからだ。なぜ参道の途中を線路が横切っているのだろうか?

踏み切りがあるということは、当然電車が通るってことだよね? 踏切の脇には「とまれみよ」と書いてある。しばらく立ち止まっていると、最寄りの遮断機のある踏切から「カン! カン! カン!」と警笛が聞こえてきた。これはもしや!?

 

 

ガタンゴトン! ガタンゴトン!

 

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ガタンゴトン! ガタンゴトン! ガタンゴトン! ガタンゴトン!

 

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キターーーッ!

 

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マジで電車がキターッ!! ここ神社だよ、参道なんだよ。

 

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にわかには信じがたいのだが、たしかに今、一畑電車は私の目の前を通りすぎようとしている。それもなかなかの速度で。

 

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一畑電車は全国でも稀な運行路線で、以前も紹介したように平地なのにスイッチバックをする箇所(一畑口駅)がある。この粟津稲生神社前を参道を横切る形で通過することも、鉄道マニアの間では有名らしい。変わった路線として広く知られているようである。

 

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最寄りの高浜駅から出た電車は、遙堪駅に向けてアッという間に通過してしまった。

 

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電車にあっけにとられていたが、ここに来たのは電車を見るためではない。せっかく朱色の鳥居をくぐって、参道を歩いてきたのだから、踏切で引き返してしまわないように注意しよう。その向こうには立派な境内があるのだから。

 

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この社、実は伏見稲荷の分霊を祀っているとのこと。どおりで鳥居が並んでいる訳である。ちなみに祭神は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)・稚彦霊神(わくむすびのかみ)・有気持神(うけもちのかみ)の三神で、厄除けなどにご利益があるそうだ。きちんとお参りして帰ろう。

ただし、踏切では一旦停止して、左右の安全をしっかりと確認しよう! 安全第一ッ!!

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