アノみうらじゅん氏も注目した出雲市の民俗芸術「平田一式飾」がいろいろスゴかった件
日本全国津々浦々、知られざる民俗芸術というモノが存在する。私、ロケットニュース24のライターである佐藤は、割と国内取材が多く、行く先々で驚きに遭遇する訳だが、わが地元島根の出雲市にも、強烈なインパクトのモノが存在した。
それが「平田一式飾」である。詳しい説明は後にして、とにかくその見た目のインパクトがスゴイ! 緻密に作り上げられているんだけど、モノによっては「ワ~……」ってなる。
この独特の芸術作品を見ることができるのは、平田一式飾ほんまち展示館だ。一畑電鉄雲州平田駅から、徒歩約10分のところにある入場無料の施設。実はここに、テレビ雑誌に多数出演する文化人として知られるみうらじゅん氏も訪ねたことがあるのだとか。一体どうして来たの?
第18回みうらじゅん賞に、一式飾が選ばれたのだ。この賞は、あまり知られていないけど面白いと思うものを選出するのだとか。みうら氏は一式飾を絶賛したそうである。たしかに興味深い民俗芸術であることに、間違いないだろう。
その一式飾なのだが、作りに当たって結構難しいルールが設けられている。まずひとつが、同一の用途のもので、モデルとなる人物などを作り上げなければならない。文具なら文具だけ、食器なら食器だけ。要するに、“○○一式”で形成することが大事なのだ。
そしてもう1つの重要なルール。それは、食器を使用した場合に、その食器の形を変えてはいけない。食器を割ったり、接着剤でくっつけたりするのはご法度。仮に作り上げた像をバラしても、また元のように食器として使えるようにしておかなければいけないそうだ。
この2つのルーツは結構厳しいなあ~。素材となる食器や文具を、壊さずに作るって大変!
そのルールを踏まえると、完成作品のスゴさがわかる。
わかるんだけど……。モノによっては、見た目のインパクトがスゴいんだけど。たとえば食器で作った機関車トーマスとか。
顔がちょっと怖い……。同じく食器で作ったアンパンマンとか……。
とはいえ、やっぱりスゴい! 特にそのフォルムが秀逸だったのは、自転車パーツ一式で作ったエビ。これはかなりの迫力だ!
意外と地元でも知らない人も多いと思う。みうらじゅん賞を獲得したことをきっかけにして、全国に、ひいては世界に知られることを期待したい! そして今後も民俗芸術として受け継がれていくことを願う!!
・平田一式飾ほんまち展示館
住所 島根県出雲市平田町989
営業時間 10:00~17:00
入場無料
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