出雲の山奥に期間限定で営業する「ビニールハウス居酒屋」がめっちゃステキな店だった!

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ロケットニュース24の佐藤です。普段は東京で生活する私は、半年に1度くらいのペースで、島根に帰省しています。2016年1月に帰った時のこと、私の友人が「いい店がある」と、あるお店に連れて行ってくれました。そのお店、出雲市内から車で約1時間、佐田の山の中にあったのです。いい店があるというのに、そんな山奥まで連れて行かれる羽目になるとは……。本当にこんなとこに店があるの!?

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彼の運転で到着した場所は、何かの倉庫があり、その脇に小さなビニールハウス。「ここ、ここ」。私は思わず言ってしまった。「お前マジでふざけんなよ」と。どこにお店があるって言うんだよ、騙したなーーッ! と思ったら、そのビニールハウスがなんと居酒屋だった!

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ウッソ、マジかよ! 中には小さなカウンターがあり、約10人が座れる席が設けられている。しかも、側面には断熱材が貼りめぐらされており、かなり暖かい。エアコンまで設置されているじゃないか。

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ここは「JACAGO」という名前の居酒屋だ。冬季限定で営業しており、ちゃんと営業許可も取っている。営業は今年で4年目で、大谷順さんと三島拓也さんの2人が営んでいる。ちなみに2人ともイケメンである。

このお店、実は移動店舗として営業許可を取っている。屋台営業の許可だ。普段営農組織で働く2人は、どんな形でも良いからお店をやりたいと思い、イ ンターネットで安いビニールハウスを購入。保健所に許可を取りに行く時には、わざわざビニールハウスを持っていって、保健所で組み立てて見せたそうだ。ビ ニールハウスを移動すれば、島根県内ならどこでも営業が可能である。そんなちょっと変わったお店、JACAGOのメニューは地元ならではのものがある。

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猪肉150円! 安い!! この肉は佐田で獲れたものなのだとか。余談だが、佐田には猪をさばける人が結構いるそうだ。地元で獲れたものだから、鮮度が高い上に安いのである。

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まずは焼酎のお湯割りを一杯。ウメェエ! 外寒いから超温まる。ここはマジで快適だ、外が寒ければ寒いほど、天国のように感じられる。

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そしてオススメのおでんを肴に頂くことに。

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おいし~い! 飲食店勤務の経験を持つという、三島さんの腕はたしかだ。まさか、こんな山奥でおでんの味に舌鼓を打つことになるとは、本当に驚き!

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続いて、気になっていた猪肉をダブル(300円)で注文。猪と言えば、ケモノ臭が気になるところなんだけど、大丈夫かな~……。

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これは! 全然臭くない。ジビエのなかでも取り分け匂いがキツイはずの猪が全然匂わない。しかも、肉質は柔らかく、噛むほどの肉の旨味が口のなかに広がる。ウマいね~、身近にこんな美味しい猪を食わせてくれる店があれば、幸せだな~。

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気づけば、ご近所さんが集まってきて、お店は満席。そうだよな~、近くにこんなお店があれば、ついつい来ちゃうよな~。おうちで飲むより、近所の人が集まるこのお店に来た方が楽しいし、美味しいものが食べられるし。

大谷さん三島さんの2人は、人が集まるお店を作りたかったと話す。その考え通りに、近所の人たちが集まる憩いの場として、愛されているようだ。

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営業は3月末までを予定しているそうだ。今季の営業はもう終わってしまい、また次のシーズンまでお店を訪ねることができなくなる。今季を逃した方は、次の冬こそJACAGOに訪ねてみてはいかがだろうか。佐田の山奥には、美味しい秘密が隠されているぞ。

・お店の情報

店名 JACAGO

住所 佐田町下橋波123

営業時間 木~土 19:00~23:00(冬季限定営業)

Facebookページ https://www.facebook.com/Jacago

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